手術後
鏡があるわけではないので実際のところわからないんだけど、開頭した部分には厚みのある包帯のような物が当てられていた。
痛みは常に点滴でコントロール 術後の感染症を防ぐために抗菌剤も入れられている。
やっと水を飲むことができた。
持って来た水ではなくて、ストローを刺した紙パックで 栄養剤が入っているスポーツドリンクのような味の物を看護師さんが飲ませてくれた。
ほとんどを寝て過ごす。
気付いたら頭の包帯がニット帽のような物に代わっていた。
ケア帽子と呼ばれる物らしく縫い目などの無い肌に優しい素材の黄色いニット帽だった。
それを被って車椅子で病院に戻ったのが多分術後翌日の夕方ごろだろうか…
車椅子の足のステップ部分を上に上げて 足と足の間に点滴台を挟み、点滴台の上に自分の足を乗せる形で病室にもどる。
ここの病院だけなのかしれないけど、一人につき病室はひとつだけと言うことで、手術前に一旦荷物を全て片付けて病棟看護師さんに預ける。
その割に戻って来たのも同じ部屋の同じ場所だった。
今回は5階の西 脳外科病棟に入院していたわけなんだけど、ここはとにかく重症者が多い。
私もその中の一人なんだろうけど、ここにいると気持ちが沈む。
病棟の病室に戻って2日ぶりの夕食が出された。
当然食べられるわけないんだけど…
この日から頭痛との闘いが始まる