手術後
鏡があるわけではないので実際のところわからないんだけど、開頭した部分には厚みのある包帯のような物が当てられていた。
痛みは常に点滴でコントロール 術後の感染症を防ぐために抗菌剤も入れられている。
やっと水を飲むことができた。
持って来た水ではなくて、ストローを刺した紙パックで 栄養剤が入っているスポーツドリンクのような味の物を看護師さんが飲ませてくれた。
ほとんどを寝て過ごす。
気付いたら頭の包帯がニット帽のような物に代わっていた。
ケア帽子と呼ばれる物らしく縫い目などの無い肌に優しい素材の黄色いニット帽だった。
それを被って車椅子で病院に戻ったのが多分術後翌日の夕方ごろだろうか…
車椅子の足のステップ部分を上に上げて 足と足の間に点滴台を挟み、点滴台の上に自分の足を乗せる形で病室にもどる。
ここの病院だけなのかしれないけど、一人につき病室はひとつだけと言うことで、手術前に一旦荷物を全て片付けて病棟看護師さんに預ける。
その割に戻って来たのも同じ部屋の同じ場所だった。
今回は5階の西 脳外科病棟に入院していたわけなんだけど、ここはとにかく重症者が多い。
私もその中の一人なんだろうけど、ここにいると気持ちが沈む。
病棟の病室に戻って2日ぶりの夕食が出された。
当然食べられるわけないんだけど…
この日から頭痛との闘いが始まる
GICUへ
手術は2時間程度の予定だったのが、少し伸びて3時間ぐらいかかってしまったようだ。
いざ頭を開けて動脈瘤を見てみると、血管壁が薄くなっていて血流が見えていた と主治医から言われた。
コロナの関係で家族ですら付き添いは無くて、終わったら夫の元に主治医から電話がくる事になっていた。結局電話が来たのは16時頃だったようです。
手術後はGICUというところにいつのまにか移動
ICUと違うところは 体育館ぐらいある広さのスペースが病室の大部屋の様に大きくカーテンで仕切られている感じ
そこに男性看護師メインで3人ほどが常に付いている。
モニターが4台ほど 麻痺などもわかるようだ。
モニターの管が直接手首のドクドクと鳴る部分から血管に繋がれているらしい。
身体を動かすことはできなくて、血栓予防にきつめの靴下を穿かされている。
GICUに500mlペットボトルの水2本用意させられた割に水も飲むことができない。
点滴で水分を摂っているから脱水にはならないとはいえ、挿管していたのでとにかく口が渇く。
気持ちが悪いので看護師さんの介護で歯磨きをさせてもらった。
頭が痛い。
点滴に痛み止めを追加してもらう。
頭が痛い。
入院 術前
3日金曜日の午後に入院 手術は6日月曜日です。丸二日間元気な上暇
土曜日には造影剤CT を行いました。これは、普通に点滴の管から造影剤を入れてCTを撮る物。
造影剤が身体に入ってくるのがわかる。喉元付近では、なんだか苦い感じもする。
頭と言うのは意外にも不潔な場所で、昔は術後毎日毎日イソジンの消毒液を頭の傷口にかけて消毒していたらしいのですが、これが無駄だとわかり、今では術後しっかりとシャンプーをする事で頭の傷口を清潔に保つという方向に変わったらしい。との事で前日はシャワーの時間をしっかりと取ってもらいシャワーを浴びることができました。
食事制限は、前日の9時から、水は手術当日の6:30までということで この日までは普通に食事してます。
それから
26日の再診時 聞いたことと言えば、最短での手術の日程 大病院なので数ヶ月先と思っていたら、3月3日入院6日手術と言われた。それなら出張の多い夫も対応できると、その場で手術のお願いをしました。
その時言われたことが、髪の毛を切らないこと。
開頭手術=剃毛 と思っていたので驚いた。
髪の毛1ぽんも切らずに開頭するらしい。
実際動脈瘤があるのは右側のこめかみ辺り。この部分を親指と人差し指で輪にしたサイズ これしか切らないから。と主治医
でも、この部分に傷を付けると顔に傷が目立ってしまうので、髪の毛の生え際を約20センチほど切って 頭蓋骨を出すらしい。
なので、術後傷口を髪の毛で隠せるように、手術まで髪の毛を切らないように言われた。
そして、退院は手術の後の週末 9日間の入院で済むらしい。
ネットで読んだのは2週間と書いてあったので、そんなに短くていいんだぁと驚いた。
この日は、手術の準備のため、患者支援室での麻酔科医との面談、手術が全身麻酔となり、呼吸が止まる事により挿管となるため歯科での検診 血液検査 などなど…